野口雨情ゆかりの地


〜中郷サービスエリア(上り線)〜

常磐自動車道中郷サービスエリア(上り線)に野口雨情の詩碑が7つあった。


 雨情さんは子供が大好きでした。雨情さんもすなおでやさしかったからです。

 本名は野口英吉といい、生まれた所はここから北東の方角で、この近くの海岸に面した北茨城市磯原という所です。お誕生日は明治15年5月29日でした。雨情さんは東京専門学校、今の早稲田大学の文科に入学し、そこで坪内逍遥という偉い先生にも教わり、一生けんめい努力しました。そして、わかりやすい言葉でたくさんのすばらしい童謡や、日本中のいろんな所でその地域ぴったりの新しい民謡を作りました。

 ここには地元にゆかりのある人々の手で書かれた雨情さんの代表的な童謡が7つの石にきざまれて置かれてあります。この石は常磐自動車道の近くの工事現場から掘り出されたものです。

 七つの子、四丁目の犬、兎のダンス、証城寺の狸囃子、黄金虫、十五夜お月さん、俵はごろごろ さあみなさん、仲良く歌いましょう。(長久保片雲)

「七つの子」


烏 なぜ啼くの 烏は山に
可愛い七つの 子があるからよ
可愛 可愛と 烏は啼くの
可愛 可愛と 啼くんだよ

山の古巣へ 行つて見て御覧
丸い眼をした いい子だよ

「黄金虫」


黄金虫は 金持ちだ
かねぐらたてた 倉たてた
あめやで水あめ 買ってきた

黄金虫は 金持ちだ
かねぐらたてた 倉たてた
こどもに水あめ なめさせた

「兎のダンス」


ソソラ ソラソラ 兎のダンス
タラッタ ラッタ ラッタ
ラッタ ラッタ ラッタラ
脚で蹴り蹴り ピョッコ ピョッコ 踊る
耳に鉢巻き ラッタ ラッタ ラッタラ

ソソラ ソラソラ 可愛いダンス
タラッタ ラッタ ラッタ
ラッタ ラッタ ラッタラ
跳んで はねはね ピョッコ ピョッコ 踊る
脚に赤靴 ラッタ ラッタ ラッタラ

「証城寺の狸囃子」


証 証 証城寺 証城寺の庭は
ツ ツ 月夜だ みんな出て 来い来い来い
己等の友達ァ ぽんぽこぽんのぽん

負けるな 負けるな 和尚さんに負けるな
来い 来い 来い 来い来い来い
みんな出て 来い来い来い

証 証 証城寺 証城寺の萩は
ツ ツ 月夜に花盛り
己等は浮かれて ぽんぽこぽんのぽん

「四丁目の犬」


一丁目の子供 駈け駈け帰れ

二丁目の子供 泣き泣き逃げた

四丁目の犬は 足長犬だ

三丁目の角に こっち向いていたぞ

「十五夜お月さん」


十五夜 お月さん 御機嫌さん
婆やは お暇 とりました

十五夜 お月さん 妹は
田舎へ貰られて ゆきました

「俵はごろごろ」


俵は ごろごろ
お倉に どっさりこ
お米が どっさりこで
チュチュ鼠は にっこりこ

お星さま ぴっかりこ
夜のお空に ぴっかりこ

中郷サービスエリア(下り線)にも野口雨情の詩碑が6つある。

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