羽子板の重きが嬉し突かで立つ |
繼信兄弟の墓 兄弟の墓に梅雨入りの山河あり 花蕗をわけて石狩川となれり |
博入隊 送り出す子の眉そこに今年竹 博結婚 ちちははの役をひとりに秋袷 鶴啼けり桜はややに陽をふくみ 曼珠紗華あつまり丘をうかせけり 生涯の影ある秋の天地かな 昭和新山 鈴蘭に火を噴き育つ山愛ら |
調宮公園句碑 神の留守句碑にあそべる子を咎めず 句碑の字の稚拙覆ふへり散銀杏 冷たき碑あたため咲けり白山茶花 調宮句碑十五周年千代田にて祝会 句碑古りぬ椿の実にも馴染み来て |