昔の旅日記〜静 岡〜
天城峠
〜湯ヶ島温泉「眠雲閣落合楼」〜

国道136号から国道414号に入り、湯ヶ島温泉へ。
「眠雲閣落合楼」に泊まる。

湯ヶ島と言えば、川端康成の『伊豆の踊子』。
私は二十歳、高等学校の制帽をかぶり、紺飛白(こんがすり)の着物に袴をはき、学生カバンを肩にかけていた。
「湯本館」は『伊豆の踊子』執筆の宿。

一高生の「私」は、「湯本館」の梯子段の中途に腰を下して、踊子が玄関の板敷で踊るのを見ていたわけである。
国道414号をさらに南下して天城トンネルへ。
新天城トンネル

昭和45年に完成した。
新天城トンネルの脇の道を5分程登っていくと、旧天城トンネルがある。

旧天城トンネルは明治38年に完成している。『伊豆の踊子』は、大正15年に発表されたが、川端康成が実際に修善寺から下田まで旅をしたのは大正7年である。
これより先、明治42年に島崎藤村、田山花袋、蒲原有明らが旧天城トンネルを馬車で通っている。
「私」は、天城峠を越えて、湯ヶ野温泉の福田家に宿をとった。

河津川の対岸に共同湯がある。
「私」は福田家の二階の部屋で見ているのである。
現在、共同湯は地元の人しか入れない。
県道14号下佐ケ野谷津線で峰温泉へ。
峰温泉には「踊り子温泉会館」がある。
河津桜を見る。
メジロが飛び交っていた。
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