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王子田楽は、豊かな実りと無事を祈って、毎年8月、王子神社の例祭で神前に奉納される伝統芸能です。花笠をつけ、鼓・筰(ささら)・太鼓方が笛に合わせて踊る、全国でも数少ない芸能です。しばらく絶えていましたが復元され、王子田楽衆と王子田楽式保存会によって保存・伝承されています。
東京都北区教育委員会 |
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十三日 晴 朝村雨 |
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秋空はかはり安きを誠とし、松柏は変じがたきを心とせり。無情の物すられぞれの魂備り侍る。まして人においてお(を)や。けふは田楽見る日とて、前の日より誰彼ちなみおきけるに、皆々さはりありとてやみぬ。さればとて一とせ二度なき祭りにしあれば、翌(あす)の命待ものかはと、独杖をならして出る。 柳原にかゝれば、豊島町とやらんに出火ありしとて、人々かへる。僅咫尺の中にもかゝる変はあるなれ。彼の法師が明るを待て十寸穂(ますほ)のすゝき問ひに行けるも、ことは(わ)りなる哉といよいよいそぐ。御徒町を通る。爰(ここ)は三月四日の火にかゝりて、いまだむなしき地のみ多く、草花所得顔にひらく。 蕣(あさがお)の下谷せましと咲にけり 朝顔や再生と秋を咲 |
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『文化句帖』(文化3年7月) |

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王子權現祭禮 杉高く秋の夕日の茶店哉
『寒山落木 巻三』(明治二十七年 秋) |

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権現坂とは、この坂を下った交差点から王子神社の鳥居付近まで登っていく坂道をいいます。権現という坂の名称は、王子権現社の権現から採った名前ですが、これは、神仏分離以前の王子神社が王子権現と呼ばれていた点に由来しています。坂の下の交差点付近は江戸幕府の将軍が日光東照宮に参拝するための日光御成道の路上にあたり、ここは、三本杉橋という橋も架かっていました。三本杉橋は橋の袂(たもと)に三本の杉があったのでつけられた名称といわれています。
北区教育委員会 |
