明治時代を代表する文豪、森鴎外の初期の代表作「舞姫」は、明治17年(22歳)から4年間にわたるドイツ留学を記念すべき、豊かな浪漫情緒に満ちた美しい作品として知られています。 文京区では、「彫刻のあるまちづくり」事業として汐見児童遊園に彫刻を設置するにあたり、ここが森鴎外の旧居の前面であることや、本区とドイツのカイザースラウテルン市とは姉妹都市であることから「舞」というテーマを設定し、彫刻家一色邦彦氏に制作を委託しました。 一色邦彦氏(昭和40年前後、この近隣に居住)は、小説の内容にとらわれることなく自由な発想でイメージを広げ、空を背景とした天女を連想させるようなシルエットで「舞」を表現し、また鴎外の生きた明治時代の女性に通ずる顔立ちを造りあげました。
文京区役所土木部公園緑地課 |
本郷台地の上を通る中山道 (国道17号線)と下の根津谷の道(不忍通りの)中間、つまり本郷台地の中腹に、 根津神社裏門から駒込方面へ通ずる古くから自然に出来た脇道である。「藪下道」とも呼ばれて親しまれている。 むかしは道幅もせまく、 両側は笹藪で雪の日には、 その重みでたれさがった笹で道がふさがれて歩けなかったという。この道は、森鴎外の散歩道で、小説の中にも登場してくる。また、多くの文人がこの道を通って鴎外の観潮楼を訪れた。 現在でも、ごく自然に開かれた道のおもかげを残している。 |