東北自動車道二本松ICの出口を左折し、「塩沢温泉」方面の標識を見てさらに左折する。 |
土湯温泉には日本秘湯を守る会会員「奥つちゆ・元湯秘湯川上温泉」があるが、「不動湯温泉」は「秘湯川上温泉」よりも「秘湯」。 湯治場として名高く、1933年の宿帳に高村光太郎と千恵子夫妻も訪れたことが記載されているそうだ。 |
部屋に食事を運ぶと、光太郎はいつも何かで木を彫っていて、その木くずが卓袱台の辺りにちらかっていたという。 |
隣に婦人風呂はあるが、老夫婦が入ってきたから「羽衣の湯」も混浴なのだろう。 |
みちのく三日目。不動湯八時起床、八時半より十一時まで句会。小生「吾妻安達太良その接点の鞍部」のあと決らず。「石」としたがダメ。 食事後解散。伊藤松風が挨拶。堀氏答辞。途中「一期一会」といいかけて涙にむせぶ。年をとったのだ。小生、バンザイ五ハツ。
『金子兜太戦後俳句日記』 |