昔の温泉静岡

熱川温泉「粋光」

城ヶ崎海岸から国道135号で熱川温泉へ。


 熱川温泉は太田道灌が狩りのつれづれに猿が湯につかり傷を治しているところを見て発見したと伝えられている。

 太田道灌よりもテレビドラマ『細うで繁盛記』で知られていると思ったが、40年近く前のことで、今では『細うで繁盛記』を知る人も少なくなったそうだ。

今日は熱川温泉「粋光」(HP)に泊まる。

「加宝の湯」露天風呂


源泉名は、川洞温泉 熱川・北川26号。

自家源泉で、湧出量は毎分240リットルだそうだ。

 泉質はナトリウム−塩化物・硫酸塩温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)。pH8.38。泉温は96.8℃。

湧出量は毎分240リットルでも掛け流しではない。

熱川温泉の夜景


朝は「浜風の湯」

大浴場の湧出口


なぜか、備長炭が入っている。

「浜風の湯」露天風呂


海に朝日が差している。


「熱川ほっとぱーく」に大田道灌の像があった。


故事来歴

七重八重花は咲けども山吹の
     みの一つだになきぞ悲しき

 此の熱川温泉は、その昔武将大田道灌が、和歌に因む天城山の巻狩りの折り猿が川面より立ち昇り海へ注ぐ此の濁り川を見い出し、川辺に立ち止まると猿や猪が集まり川のほとりに涌き出るこの湯にて、その身を癒す姿を垣間見て“熱い川”を「熱川」と命名し自らも巻狩りの疲れを癒そうと湯浴みをすると、立ち所に身体中に生気漲り、この恵みに吾と我が身を疑った。神の御加護厚き此の地より、江戸城築城のための築城石切り出しを決意した。 江戸城築城の鎚音が村人の歌声と共に野山に響き渡り、村人達は皆こぞって築城石を此の地より切り出し、御石曳きの行列は港へと連なり、数多の船が築城石を江戸へ運んだと言う、歴史的大偉業がこの地より始まった。(1456年)

海辺に海鵜がいた。


 昭和11年(1936年)4月20日、種田山頭火は伊東から下田に向かう途中で熱川温泉に宿をとろうとしたが、断られてしまった。

 風、風、強い風が吹く、吹きまくられつつ歩く、さびしい、つかれる。

 赤沢あたりから海岸の風景が殊によろしくなる、茫々たる海、峨々たる巖、熱川温泉に安宿があるというので下って行ったが断られた、稲取へ暮れて着いて宿をとってほっとした、行程八里強。


『細うで繁盛記』の原作『銭の花』を読んでみることにした。

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