2022年高 知

開成門〜高知小津高等学校〜
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高知市城北町に高知小津高等学校がある。

 明治9年(1876年)2月、山内邸内長屋(三翠園武家屋敷)に海南私塾分校開校。

 明治13年(1880年)9月、九反田の旧開成館跡に移転。

 明治14年(1881年)7月、学校事務総官に谷干城が就任。

 昭和7年(1932年)5月、現在地に移転。10月、高知県立海南中学校と改称。

 昭和15年(1940年)11月、九反田の開成門を海南中学校校門として移転。

 昭和24年(1949年)12月、高知県立高知小津高等学校と改称。

 著名な出身者に島村速雄(元帥海軍大将)、山下奉文(陸軍大将)、永野修身(元帥海軍大将)等の軍人がいる。

開成門


高知県保護有形文化財

 本門は、土佐藩が殖産興業・西洋科学振興等の目的で慶応2年(1866年)2月に創設した開成館の表門として、現在の高知市九反田に建設されたものであり、その後三度の移築を経て現在に至っている。開成とは、「物を開き努めるを成す」の意である。

 三間の薬医門(本柱が門の中心から前方にずれて、本柱と控柱を結ぶ梁の中間の上に切妻屋根を乗せた門)で両側に袖塀がついている。門前体の姿形は釣り合いが良く、柱、桁、梁等の部材の木割は雄大で、特に板蟇股箕束は江戸時代中期以前の形式をよくとどめており、藩政時代の遺構として貴重なものである。また、移築前の主柱礎石は本校校内に移設保存することとした。

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