昭和4年(1929年)7月23日、与謝野鉄幹・晶子夫妻は霧島の栄之尾温泉を訪れ、5日滞在している。 |
牧園へ太皷をどりを見に来よと使きたりぬ瓜を割る時 山に見てむら薄より平たきは牧園村にひろがれる森 |
浪漫主義の歌人。20歳のころか作歌。「みだれ髪」を出して名を高めた。歌集に「舞姫」「常夏」「佐保姫」「春泥集」「夏より秋へ」等がある。この歌は与謝野夫妻が昭和4年に霧島を訪ねたときに詠んだ173首の中の1首。
牧園町教育委員会 |
昭和14年(1939年)10月、斎藤茂吉は霧島の林田温泉に泊まっている。 |
霧島林田温泉 この山にわが著きぬれば暮れかかる櫻島より煙は絶えつ 霧島の山のいで湯にあたたまり一夜を寢たり明日さへも寢む
『のぼり路』 |
斎藤茂吉は明治15年(1882年)の生まれ。東大医学部卒。アララギ派の代表的歌人。歌集に「赤光」「あらたま」「つゆじも」。歌論、研究書に「柿本人麿」「伊藤左千夫」「正岡子規」などがある。茂吉は昭和14年10月鹿児島県の招きで霧島を訪れている。
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大口市出身の歴史小説家。加治木中学校を出て国学院大学卒業。「天正女合戦」で直木賞、「鷲の歌」で菊池寛賞受賞。昭和52年(1977年)には日本芸術院賞を受けた。「西郷隆盛」「武将列伝」「平将門」等の著作がある。牧園町には加治木中時代の級友に誘われてよく訪れた。
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「天と地と」は、1969年大河ドラマ「天と地と」の原作。 「平将門」は、1976年大河ドラマ「風と雲と虹と」の原作。 |