2020年香 川

塩江美術館遊歩道〜碑巡り〜
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高松市塩江町安原上に塩江美術館がある。

 平成6年から平成16年までに塩江美術館の遊歩道には13基の文学碑が建立された。

ホタルと文化の里公園である。

有馬朗人(あきと)、金子兜太、野口雨情など著名な文人の碑もあった。

有馬朗人の句碑


  乾坤に
命吹雪ける
 螢かな

 塩江の螢は、谷から湧き上り、高々と山の上の方まで舞い上る。その見事さに思わず乾坤の命が吹雪くとつぶやいたのであった。

有馬朗人略歴

昭和5年(1930年)、大阪生れ。
平成元年(1989年)、東京大学総長。
平成2年(1990年)、「天為」創刊、主宰。
平成5年(1993年)、理化学研究所理事長。
平成8年(1996年)、国際俳句交流協会会長。
平成10年(1998年)、文部大臣。
平成11年(1999年)、科学技術庁長官併任。

平成14年(2002年)5月、建立。

金子兜太の句碑


讃岐塩江
昼の螢を
いただきぬ

 平成6年(1994年)、金子兜太は第7回全国健康福祉祭かがわ大会にて「俳句と人生」講演。

平成6年(1994年)10月、建立。

野口雨情の歌碑


お大師さんや
お薬師さん
あれは河鹿か
ひぐらしか

 昭和5年5月、雨情は作曲家の中山晋平と「高松小歌」作詞のため高松を訪れた。その夜、塩江館で宿泊した。当時の山田徳三郎村長(山田竹系の父)が接待にあたった。川のほとりにたった雨情は、豊かな自然に魅了され、思わず浮かんだのが、この即興詩と言われている。

平成12年(2000年)4月、塩江恩知会建立。

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