大正2年(1913年)、荻原井泉水は谷桂子と結婚。 大正9年(1920年)4月、荻原井泉水は夫人桂子と共に小豆島を訪れ、井上一二氏の別荘「宝樹荘」に滞在した。 |
小豆島、淵崎 島島の眺めよろしきここの島の神 鳶と見れば花に舞ふ山の松に舞ふ 宝樹莊 里に近く來て夕空を仰ぎをり小鳥 雲雀の中に雀鳴く一つ家はある |
大正13年(1924年)、本覚寺を訪れる。 |
ほとけを しんず むぎのほの あおきしんじつ |
脇 杖を洗うて くれかかる月 |
夕となれば 風が出るよ ともし火 |
往年吾妻桂子と共に爰なる井上氏が別墅に客たりし事あり、其後此荘烏有に帰し、彼も亦他界に入る。我今一介の遍路となりて此島の仏を礼する次ニ一石を建て彼を紀念す。氏が志に依る処也。 大正十三年五月 荻原井泉水誌 |
水や花やさきあふれみちたゝえ 地は青しはや清風の草の丈 空を歩む朗々と月ひとり 火よあした雪ふりさかりもえさかる |
高月ことば作詞
上條たけし作曲 白根 一男 唄 泣きはしないと云いながら 涙ふいてた白い指 やっとなだめて別れちゃ来たが つらい想いはおなじこと ああオリーブの 花咲く島よさようなら |