2013年
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兵 庫
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禅昌寺
〜碑巡り〜
神戸市須磨区禅昌寺町に禅昌寺という寺がある。
禅昌寺参道
明治元年(1868年)5月23日、
伊藤博文
は初代兵庫県知事に赴任。
参道を上ると右手に伊藤博文の詩碑があった。
聞通老僧移錫処 延文遺跡尚存留
満山紅葉無人稀 風色蕭々古寺秋
昭和26年(1951年)3月、建立。
明治初年、伊藤博文が若くして初代兵庫県知事のころ、秋の一日この禅昌寺に観楓に来たときの作です。
禅昌寺山門
山門を過ぎると、「芭蕉」の句碑があった。
友まつと見えず紅葉に一人かな
出典は
不詳
。
禅昌寺本堂
臨済宗
南禅寺派の寺である。
本堂の左手に瓢水の句碑があった。
本尊ハ釈迦か阿弥陀か紅葉かな
延宝6年(1678年)、滝瓢水は播磨国別府に生まれる。
宝暦11年(1761年)5月、大坂で没。享年78。
大阪の持明院に墓碑がある。
本堂の向かいに露城の句碑があった。
濃きうすきもみぢはいづれ寺の塵
嘉永4年(1851年)、
瀬川露城
は播磨姫路に生まれる。
明治40年(1907年)、無名庵十五世となる。
昭和3年(1928年)5月8日、78歳で没。
大正11年(1922年)3月26日、高浜虚子は禅昌寺で俳句会。
正午から板宿の禅昌寺に於て俳句会。会者約百名。
兼題「春風」のうち。
ひろびろと丘の道なり春の風
『年代順虚子俳句全集』
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