2017年〜北海道〜
阿寒湖〜阿寒川源流〜
釧路から阿寒湖温泉へ。
阿寒湖遊覧船「幸運の森桟橋」
昭和7年(1932年)8月26日、斎藤茂吉は釧路から阿寒湖に行く。
舟に乘りて阿寒の湖を漕ぎためば思ひも愛(かな)しこの縁(えにし)はや
阿寒川のながるる谿を見下せり二たびは來むわれならなくに
『石泉』
昭和8年(1933年)8月21日、高浜虚子は阿寒湖に泊まっている。
皆降りて北見富士見る旅の秋
昭和八年八月二十一日 るべしべ駅、此夜、阿寒湖、山浦旅
館泊。
バス来るや虹の立ちたる湖畔村
火の山の麓の湖に舟遊
昭和八年八月二十二日 阿寒湖。此夜、弟子屈、青木旅館泊。
『五百句』
虹立つや湖畔の漁戸の兩三戸
阿寒湖
藻に乘りて我舟を見送れり
阿寒湖から滝見橋に戻る。
阿寒川源流
昭和38年(1963)7月2日、水原秋桜子は阿寒湖に向かう。
七月二日、阿寒へ向ふ
霧の中淡き虹たつさるをがせ
残雪の霧移りゆき歯朶の霧
残雪に白樺立てる霧の景
『晩華』
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