2019年愛 媛

一宮神社〜碑巡り〜
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新居浜市一宮町に一宮(いっく)神社(HP)がある。

一宮神社神門


社務所の手前に富安風生の句碑があった。


かゞやきて神ながらなる樟若葉

昭和24年(1949年)9月、風生が一宮神社で開かれた句会で詠んだ句。

昭和28年(1953年)5月8日、観月庵の風生句碑除幕。

昭和28年(1953年)5月10日、一宮神社の句碑除幕。

除幕式には風生も夫人同伴で出席した。

   松山より新居浜へ自動車を走らす

きりしまや揚羽も寄らぬ真盛り

   新居浜一宮神社境内にわが樟若葉の句碑建立さる 除幕式

碑に鐫(ゑ)りてときはかきはに樟若葉

『晩涼』

全国で9番目の風生句碑である。

境内の西寄りに酒井黙禅の句碑があった。


百千鳥江湖に名有る樟乃宮

昭和35年(1960年)7月17日、建立。

除幕式は黙禅も出席した。

宮涼し一百俳徒大前に   黙禅

一宮神社社殿


社殿の右手に富田狸通と前田伍健の二句一基の句碑があった。



南無三宝小女郎憑きたる桜鯛
   狸通

遠会釈人うつくしく誰れだろう
   伍健

昭和35年(1960年)3月、建立。

矢野樟坡の句碑


秋高し神木として一の樟

矢野樟坡は一宮神社の宮司。

昭和40年(1965年)、『ホトトギス』同人に推薦される。

昭和53年(1978年)4月1日、句碑建立。

昭和59年(1984年)、没。

子規と極堂と漱石の三句一基の句碑は、移設中ということで見られなかった。

三句一基の句碑が再建されたというので、あらためて訪ねてみた。

三句一基の句碑


童ら能蝉さし尓来る社可那
   子規

風に聞け何れ可先に散る木の葉
   漱石

樟千年神さびをはす宮の秋
   極堂

昭和41年(1966年)、三文人の生誕100年祭記念に矢野樟坡建立。

子規の句は『寒山落木』(明治二十九年 夏)所収。

漱石の句は明治43年の句。『思い出す事など』 「十一」にみえる。

この句は砥部町の漱石と東洋城二句一基の句碑にも刻まれている。

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