芭蕉の句碑


梅白しきのふや鶴を盗れし

京都市右京区鳴滝蓮池町の国道162号沿いを御室川が流れる。


北音戸山橋の下に小さな滝がある。


滝の下に芭蕉の句碑があった。


梅白しきのふや鶴を盗れし

出典は『野ざらし紀行』


梅白し昨日や鶴を盗まれし

紀行に出る句也。秋風が別墅の吟にして、風がワキ有。杉葉に身摺牛二ツ三ツ


此の句碑は貞享2年2月、松尾芭蕉が鳴滝の三井秋風の別墅花林園に招かれて半月ばかり留杖した時の吟なり

   昭和56年4月

姑魚堂九世小川峰秋再建之

 三井秋風は鳴滝に別墅花林園を構えて遊興、風流三昧の生活を送り、財を失う。

     秋風

白雨の隈しる蟻のいそぎかな


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