芭蕉の句碑埼 玉


毛のいへば唇寒し秋の風

国道4号(日光街道)で国道16号を超えると、小渕山観音院がある。


小渕山観音院は正嘉2年(1258年)8月の開基と伝えられるそうだ。

山茱萸(さんしゅゆ)が咲いていた。


黄色い花はピントを合わせるのが難しい。

小渕山観音院仁王門


春日部市指定有形文化財

元禄2年(1689年)建立と伝えられている。

芭蕉が『奥の細道』の旅をした年である。

 私は観音堂の斜め前の葉蘭の茂みの中に小さな両手に持てそうな句碑のあることを思い出した。芭蕉の句碑である。今まで何度ここへ来てそれを見たことだろう。芭蕉の句碑であることを知り、手に触れてみていながら、それはいっこうに関心の中に入ってこなかったものである。

 碑面には

   ものいへば唇寒し秋の風

とある。もちろんここで詠んだ句でもないし『奥の細道』の句でもない。

加藤楸邨『奥の細道吟行』・上

境内に芭蕉の句碑がある。


毛のいへば唇寒し秋の風

出典は史邦編『芭蕉庵小文庫』

元禄4年(1691年)、芭蕉49歳の時の句。

 『諸国翁墳記』に「はせを墳 日光道中粕壁瘡ヒ間小□村観音仁王門前 葛飾老茹□四世不干建」とある。

 春日部の東陽寺は『奥の細道』の旅、第1日目の宿泊地と伝えられているが、小渕山観音院にも芭蕉が『奥の細道』の旅の第1日目に宿泊したという言い伝えがあるそうだ。

小渕山正賢寺


春日部市内唯一の修験寺院だそうだ。

藁葺きで、趣のある本堂。


竜の彫刻が刻まれている。


写真を撮っていると、「黙って写真を撮る奴があるか!」と怒られてしまった。

二岐温泉へ。

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