芭蕉の句碑
名月迺花夜止見衣氏棉畠
加須市平永の八幡神社に芭蕉の句碑があるというので、探してみた。
探し回っても、八幡神社がなかなか見つからない。
何度か尋ねると、「芭蕉の句碑は知らないが、八幡神社はそこにある。」と教えてもらえた。
八幡神社
社殿の左に芭蕉の句碑はあった。
名月迺花夜止見衣氏棉畠
『芭蕉句選』に「名月の花かとはかり綿畠」とある。
芭蕉翁句碑
ここの芭蕉翁句碑は、天保14年(1843年)秋に地元の俳人相沢栄助(俳号文戯)が門弟らと建立したものである。
芭蕉没後150回忌に全国各地で記念行事が行われ句碑が建立された。この句碑も150回忌を記念したもので、元禄11年(1698年)に刊行した芭蕉七部集の一つである『続猿蓑』に収録されている「名月の花かと見えて綿ばたけ」の句が刻まれている。この句は、芭蕉が元禄7年8月15日、50歳のときに伊賀上野赤坂町(現・三重県伊賀市)の「無名庵」で月見の宴を催した時の作である。この地方一帯が以前は綿花の栽培が盛んで、それにちなんだ選句と思われる。
加須市教育委員会
『諸国翁墳記』に「名月塚 武州埼玉郡羽生明願寺八幡社内ニ在 翫月窓文戯建之」とある。
加須市不動岡の不動ヶ岡不動尊にも芭蕉没後150回忌に建立された句碑がある。
「無名庵」は兄半左衛門と妹婿新蔵が芭蕉の為に生家の裏屋敷に建てたもの。
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