芭蕉の句


此松の実ばへせし代や神の秋

出典は『鹿島紀行』

 貞亨4年(1687年)8月、芭蕉は曾良と禅僧の宗波を引き連れ、鹿島神宮を参詣。鹿島神宮の「神前」で詠まれた句。

   神前

此松の実ばへせし代や神の秋
   桃青

ぬぐはヾや石のおましの苔の露
   宗波

膝折ルやかしこまり鳴鹿の聲
   曾良


「実生え」は実生(みしょう)のこと。種子から発芽し、生育した植物。

 茨城県鹿嶋市の鹿島神宮

 群馬県伊勢崎市の畑の中、玉村町の住吉神社

 長野県木島平村の豊足穂神社、長和町の大門神社秋宮

 大分県大分市の鶴崎大神宮に句碑がある。

住吉神社の句碑
   
大門神社秋宮の句碑

   


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