ふるさと周南・徳山をこよなく愛した偉人・児玉源太郎。その功績を称え末永く顕彰するため、生誕160年を迎える節目の年に、ゆかりの地、児玉公園に児玉源太郎像として甦りました。 この児玉源太郎像の原型は、山形県出身の彫刻家・新海竹太郎(1868年〜1927年。代表作「ゆあみ」「大山公騎馬像」などによるもので、現在は国立台湾博物館に展示されています。このたび、この銅像のレプリカを、国立台湾博物館協力のもと、台湾の彫刻家、林昭慶氏(古采芸創環境有限公司)に依頼して製作いたしました。 児玉源太郎(1852〜1906)は、周防国都濃郡徳山村(現周南市)に、父・徳山藩士児玉半九郎、母モトの長男として生まれ、台湾総督・陸軍大臣・内務大臣・文部大臣など明治政府の要職を歴任し、近代日本の発展に尽力しました。 台湾総督としては、土地改革、鉄道開通、衛生環境の改善、阿片中毒や風土病の撲滅、学校教育の普及、産業の育成などを進め、台湾の近代化を促しました。今日でも重要な産業である製糖事業の発展は、児玉源太郎の存在なしには語れません。 また、日露戦争にあっては満州軍総参謀長として活躍し、日本を勝利に導いた功績が高く評価されております。 さらに児玉文庫の開設など、常にふるさとを忘れず、後進・後輩を指導し、人情味あふれる豊かな心をもった児玉源太郎は、いつまでもその存在を語り続けたい誇りある郷土の英雄です。 徳山に生まれ、幕末から明治という時代を駆け抜け日本の窮地を救った児玉源太郎。その優しいまなざしで、ふるさと周南・徳山と私たちの未来を温かく見守っています。 |