宇都宮ICから日光宇都宮道路に入り、清滝ICから国道120号でいろは坂を上る。 |
歌が浜は、江戸中期に編集された当時の日光案内本ともいえ「日光山誌」によれば、この名前の由来を「上世勝道尊師、茲の汀浜を遊覧し修行せられし時、天人下りて歌詠讃嘆せしといへり。依つて夫より此所を歌浜と称する由。其旧跡、今花供行者の籠る所を宿と称するあり。是其旧跡なりといへり。」と書かれ、中禅寺湖を中心とした勝道上人の遺蹟のひとつである。 |
この山の上三十里に中禅寺とて権現ましましけり。登山して通夜し侍る。今宵はことに十三夜にて月もいづくに勝れ侍りき。渺漫たる湖水侍り、歌の浜といへる所に紅葉色を争ひて月に映じ侍れば、舟に乗りて、 敷島の歌の浜辺に舟よせて紅葉をかざし月をみるかな |
明治19年(1886年)7月、正岡子規は旧伊予藩主久松氏の子息定靖に随伴して日光へ行き、中禅寺湖を訪れている。 |
中禅寺湖 いく坂をのぼりのぼりて尋ねきし山の上にもうみを見る哉 |
千手まし大木の桂若葉する寺へ水より參る初夏 ありとある白樺の木の飛ぶやうに雲の動ける男體の山 歌が濱霧密にして危しと船を人云ひ鳴く千鳥かな 足尾路の半月峠初夏の霧の浸して行きがたしとよ |