夏目漱石ゆかりの地

漱石の三四郎ゆかりの宿
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名古屋市中村区名駅南1−18−6に駐車場がある。


旅館「角屋」の跡地である。

駐車場の角に「漱石の三四郎ゆかりの宿」の碑があった。


漱石の三四郎ゆかりの宿

 文豪夏目漱石が青春時代を描いた作品『三四郎』の中で上京中車中で道ずれとなって女性と名古屋での一夜を過したゆかりの宿。

 ここに明治百年を記念し漱石を偲んで之を建てる。

角屋犬飼八郎建之

 九時半に着くべき汽車が四十分ほど遅れたのだから、もう十時はまわっている。けれども暑い時分だから町はまだ宵の口のようににぎやかだ。宿屋も目の前に二、三軒ある。 ただ三四郎にはちとりっぱすぎるように思われた。そこで電気燈のついている三階作りの前をすまして通り越して、ぶらぶら歩いて行った。むろん不案内の土地だからどこへ出るかわからない。 ただ暗い方へ行った。女はなんともいわずについて来る。すると比較的寂しい横町の角から二軒目に御宿という看板が見えた。これは三四郎にも女にも相応なきたない看板であった。三四郎はちょっと振り返って、一口女にどうですと相談したが、女は結構だというんで、思いきってずっとはいった。上がり口で二人連れではないと断るはずのところを、いらっしゃい、――どうぞお上がり――御案内――梅の四番などとのべつにしゃべられたので、やむをえず無言のまま二人とも梅の四番へ通されてしまった。

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