「生誕」は、新生日本で立ち上がる若人を釈迦誕生のポーズに重ねた作品で、永らく上野公園入口前で生誕噴水塔の象徴として上野の街並みに潤いを与え、多くの人々に親しまれてきた。 生誕噴水塔は昭和39年(1964年)のオリンピック東京大会を機に、地元有志で結成された上野美化促進会による都市の美化と戦後復興を祈念して建設された後、円滑な交通の確保等に向けた上野中央通り地下駐車場の整備に伴い撤去された。 再び東京でオリンピック・パラリンピック競技大会を迎えるにあたり、不忍池を臨むこの地で、「生誕」を継承し、昭和と令和の東京大会の象徴として、とこしへに輝き続けることを祈念する。
台東区 |