主なる祭神は商業の守護神とたたえまつる倉稲魂稲(うかのみたまのみこと)である。 合祀の神は右に大国主命(おおくにぬしのみこと) 左に事大主命(ことしろぬしのみこと)をまつる。 |
明治11年(1878年)ここ兜町に東京株式取引所(東京証券取引所の前身)が設けられるに当たり同年5月取引所関係者一同の信仰の象徴および鎮守として兜神社を造営した。 御社殿に奉安してある「倉稲魂命」の御神号は時の太政大臣三條實美公の揮毫になるものである。 当社は御鎮斎後一度換地が行われたが昭和2年(1927年)再度換地を行い兜橋橋畔の現在地約62坪(約205平方米)を卜して同年6月御遷座を行い鉄筋コンクリート造りの社殿を造営した。 昭和44年(1969年)5月高速道路の建設に伴い御影石造りの鳥居を残して旧社殿を解体し、同46年(1971年)3月現在の鉄筋コンクリート・一間社流造・向拝付きの社殿を造営した。 屋根は銅板葺とし 玉垣・参道敷石などは御影石をもちいた。 |
境内に安置してある「兜岩」についてはその昔前九年の役(1050年代)のころ源義家が東征のみぎりこの岩に兜を懸けて戦勝を祈願したことに由来すると伝えられ兜町という町名はこの「兜岩」に因んで付けられたといわれている。
兜神社世話人一同 |