昭和55年(1980年)10月、建立。武藤三男制作。 令和4年(2022年)5月、修復。 |
「浮立」は「風流」から派生した民俗芸能で、民間の農耕信仰結びついて、今日まで各地に伝承されている。 面浮立は鬼面をつけた踊り子が、勇壮に群舞する野外芸能で、空中の悪霊を追い払い、地中の悪い精霊をその中に封じ込める所作をする。鬼は古代から荒ぶる神の代表として、その霊力を恐れられ、季節季節の祭りに登場、雨乞いや悪疫退散、収穫感謝などのために芸濃化され、踊られたのであろう。 戦国時代、中国や九州の豪族が肥前を攻めたとき、佐賀の龍造寺軍が鬼面をかぶって、これを迎え打ち、勝利したという故事も、この踊りを更に宣伝させ、発展させることになったようである。 面浮立は自然の猛威や外敵に立向かう先人たちのりりしく雄々しい姿の象徴として、佐賀を代表する民俗芸能の一つである。 ここに佐賀葉がくれ第一ライオンズクラブは、創立5周年の記念事業として、面浮立の勇姿を一つの造形として、佐賀市民に贈るものである。 |