昔の温泉長 野

田沢温泉「ますや旅館」

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大法寺から国道143号を行き、左折して田沢温泉へ。


 島崎藤村は『千曲川のスケッチ』の「その五 山の温泉」で田沢温泉のことを書いている。

 この農村を通り抜けると、すこし白く濁った川に随(つ)いて、谷深く坂道を上るように成る。川の色を見ただけでも、湯場に近づいたことを知る。そのうちに、こんな看板の掛けてあるところへ出た。

島崎藤村ゆかりの宿「ますや旅館」があったので、入ってみる。

島崎藤村ゆかりの宿「ますや旅館」


「こんな看板」が掛けてあった。


「湯本 みやばら」

日帰り入浴は500円。

田沢温泉「ますや旅館」内湯


窓の外に露天風呂が見える。

かけ流し

 当館の温泉は、先祖代々一切循環せず、天然温泉を「かけ流し」しています。

 源泉名は田沢温泉2号と3号の混合泉。泉質は単純硫黄温泉(アルカリ性低張性温泉)。pH9.4。

泉温は39.8℃で温いが、加熱したりしない。

ぬる湯

 ぬる湯は「持続湯」などとも呼ばれ、34〜38度程度のお湯にゆっくり時間をかけて入るもの。

田沢温泉「ますや旅館」露天風呂


露天風呂は、さらに温い。

田沢温泉「ますや旅館」には「藤村の間」がそのまま保存されている。

「藤村の間」


島崎藤村は『千曲川のスケッチ』に「ますや旅館」のことを書いている。

 升屋(ますや)というは眺望の好い温泉宿だ。湯川の流れる音が聞える楼上で、私達の学校の校長の細君が十四五人ばかりの女生徒を連れて来ているのに逢った。この娘達も私が余暇に教えに行く方の生徒だ。



島崎藤村がこの部屋に宿泊したのは明治34年8月のこと。

 また田沢温泉「ますや旅館」は映画「卓球温泉」の舞台となった宿だそうだ。

私はあまり映画を見ないので、知らなかった。

「ますや旅館」を出ると、突然激しい雨が降り出した。

温泉センター共同浴場有乳湯(うちゆ)で雨宿りする人もいた。

温泉センター共同浴場有乳湯(うちゆ)


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