昔の温泉福 島

岩瀬湯本温泉「ひのき風呂の宿分家」

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 つげ義春が「颯爽旅日記」で「来てよかった。いままでで最高の所だ。」と書いているので、行ってみることにした。

東北自動車道を行く。

 風が強いが、空は冬晴れ。真っ白に雪化粧した富士山が見えたが、高速からでは写真は撮れない。

白河ICから国道4号を通って、県道37号白河羽鳥線へ。

羽鳥湖は湖面が雪で覆われている。

羽鳥ダムから羽鳥湖の写真を撮る。


羽鳥湖


この辺りは湖面の雪も融けている。風が強くて、吹き飛ばされそうだった。

国道118号に入り、会津田島方面へ。

国道118号からガソリンスタンドを左に入ると、小さな温泉街がある。


 駐車場を探しているうちに再び国道118号に出てしまった。そこに「ひのき風呂の宿分家」の駐車場があった。

車を停めて温泉街に戻る。

 「ひのき風呂の宿分家」の駐車場に車を停めたのだから、ひのき風呂の宿分家(HP)」に行く。

ひのき風呂の宿分家」


茅葺きである。

 つげ義春が岩瀬湯本温泉を訪れたのは昭和42年10月31日。当時は茅葺きばかりであったようだ。

日帰り入浴は500円。

ひのき風呂の宿分家」ひのき風呂
「ひのき風呂の宿分家」のひのき風呂

窓から日が差し込んでいる。

小さな浴槽だが、掛け流し。気持ちのいいお風呂だ。

 泉質は塩化物泉。泉温48.0℃。源泉は共同源泉(自然湧出)。湧出量は毎分60リットル。

茶褐色の浮遊物がある。これは「ゆばな」で、温泉成分の結晶だそうだ。

湯本温泉の起こり…「ひのき風呂の宿分家」ホームページより(要約)

 今から1200年前の弘仁9年(818年)、第52代嵯峨天皇が病に倒れました。八幡の神の「陸奥の国岩瀬の郡の西、二岐山の麓を流れる鶴沼川のあたりに熱湯が沸き出ている。そこの湯あかをとって薬とすれば、天皇の病は治るであろう。」というお告げをいただいたそうです。お告げの通りに湯あかを求めると天皇たちまち病は治ったということです。

「湯あか」とは「湯ばな」のこと。

水質検査報告書にレジオネラ菌不検出と書いてあった。

つげ義春は岩瀬湯本温泉で源泉亭湯口屋旅館」に泊まったようだ。

 「ひのき風呂の宿分家」は以前「分家星野屋旅館」と言ったはずだ。当然「本家星野屋旅館」がある。岩瀬湯本温泉には別に「御宿星野屋別館」もある。

御宿星野屋別館」の日帰り入浴は11時からで、料金は700円らしい。

 岩瀬湯本温泉には「岩瀬の庄川畔」があったが、平成14年の5月末日をもって閉館とのこと。

川俣温泉へ。

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