父の ごとき 夏雲 立てり 津山なり |
西東三鬼の句 父のごとき夏雲立てり津山なり
寺坂昌三書 日展特選受賞作家
西東三鬼 明治33年(1900年)5月15日、津山市南新座に生まれる。本名、斎藤敬直。早くに父を亡くし、津山中学に入学するも、母も死去し、東京の長兄に引き取られる。青山学院に編入、日本歯科医専卒。33歳の時俳句に出会い、没頭。新興俳句の旗手として俳壇の寵児となる。戦後、山口誓子を擁して「天狼」を創刊。自らも「断崖」を主宰する。現代俳句協会、俳人協会の創立に尽力する。昭和37年(1962年)4月1日没。功労により俳壇葬とされる。墓所は津山市西寺町成道寺。平成5年、津山市は、その業績を顕彰するため、俳句文学賞「西東三鬼賞」を設ける。 |