2025奈 良
indexにもどる

佐竹龍蔵〜奈良県立美術館〜

昭和62年(1987年)、佐竹龍蔵は高知県四万十市に生まれる。奈良市在住。

佐竹龍蔵の個展「いつかのリバーサイド」

令和6年(2024年)

川のイメージ/四万十川


幼い頃から親しんできた故郷の四万十川の絵を描いた。山間を蛇行する川のかたち。歩くとゴロゴロと鳴る河原の石。車の窓から見える山々。流れる水の速さ、冷たさ。季節の変化。

川のイメージ/おそれ


父方の祖母の家がある高知県の江川崎というところでは、お盆になると河原で火を焚いて先祖の霊を迎えていた。川は霊が通る道のようになっていると思っていた。お盆の時期に川で泳ぎたいと言うと祖母や親戚から「連れて行かれるけん泳がれん」という言葉が返ってくる。

令和7年(2025年)

ダブンコの河太郎


この辺りを左曽川という小川が流れていて、脳天大神の近くにはダブンコと呼ばれる特に水が冷たい淵がある。ダブンコには河太郎(がたろう)がいて、人のような姿でおいでおいでと手招きする。その手で背中を叩かれると吸盤のように吸い付いて、尻から手を突っ込まれて血を抜かれるらしい。

おいてけ


本所七不思議のひとつに「置行堀」という話がある。ある時お堀で釣りをしている人がいた。その日は魚がたくさん釣れて、揚々と家に帰ろうとするとどこからともなく「おいてけ、おいてけ」という声がする。恐ろしくなって急いで家に帰りかごを覗くと、釣ったはずの魚が一匹も入っていなかった。「おいてけぼり」という言葉の語源とも言われる有名な怪談で、たくさんの類型がある。

川のかたち/旧中川


名前に「旧・古・元」と付く川の多くは河川の付け替えや治水工事など人の手によって本来の流路から切り離されてしまった川で、東京にある旧中川も荒川放水路の開削によって分断された中川の切れ端部分にあたる川だ。現在の東京の川は人間の手で形が整えられたものが多く、地図を見ると絵のように見えてくる。

興福寺へ。

2025年奈 良〜に戻る