2008年長 野

天照山大輪寺〜加舎白雄〜
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上田市中央北に大輪寺という寺がある。


曹洞宗の寺である。

参道の老杉


大輪寺中門


大輪寺山門


大輪寺本堂


天照山大輪寺

 旧所在地は砥石城の麓、畑山にあったが、兵火で焼失した後に天正11年この地へ移した曹洞宗の寺である。

 真田昌幸公(幸村の父)が九度山へ蟄居させられた後に髪をおろした同夫人寒松院殿が開基であり、境内墓地に夫人の墓がある。

大輪寺鐘楼


 明和8年(1771年)3月、加舎白雄は上田の門人岡崎如毛・児玉左十と大輪寺に遊んだ。

大輪寺に白雄の句碑があった。


ちる花はちらして寺のさかりかな

 天明3年(1783年)冬、加藤暁台は上田に来遊、大輪寺で歌仙を巻く。

   大輪禅寺の楓林に遊て

霜清し紅葉は尚日の曇
   暁台

山辺にひゞくよ所の凩
   如毛

馬を待子をまち門に彳て
   麦二

何処へぬけしか見へぬ吸殻
   雲帯

雲きれて月ハ岬に投かゝり
   三机

鯨断さく里の秋ずへ
   台

 寛政3年(1791年)9月13日、加舎白雄没。同日、上田大輪寺で歌仙興行。

師か命終の日は信中上田なる大輪精舎にのほりて百員の聯句ありせめてもの其一巡を爰にのす

おしむ夜や月の名残の貝陀羅樹
   春鴻

なけ声あらは露のからせみ
   文下

土かたに面はる袖の秋されて
   長翠

みしかき山に海をかくせる
   雅輔

馬を追身は野からすに立ましり
   麦二

酒にひたせる花のやまふき
   雲帯

『冬瓜汁』

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