万葉の歌碑
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志賀中学校

福岡市東区大岳4丁目に志賀中学校がある。

校門を入ると、左手に万葉の歌碑があった。


かしふ江にたづ鳴き渡る
      志賀の浦に
沖つ白波立ちしくらし毛

至筑紫舘遥望本郷悽愴作歌四首
可之布江尓多豆奈吉和多流之可能
宇良尓於枳都之良奈美多知之久良
思母

万葉歌碑(志賀島第7号歌碑)

(万葉集巻15・3654)

 これは、天平8年(736年)に派遣された遣新羅使一行の一人が、都より筑紫館に到着した後、そのうちの一人が故郷や多難な前途を思い、憂い悲しんで作った句であり、作者は未詳である。

 かしふ江は香椎潟のことと考えられ、「香椎潟に鶴が鳴いて飛んでいく。志賀の浦では沖に白波が立って、幾重にも押し寄せているようだ。と詠んだものである。この一行は既に都からの航海の途中に周防灘で一度難破を経験しているため、沖の白波に対しては恐れを抱き、これからの新羅に渡らなければならな苦悩がにじみでている。

福岡県教育委員会

志賀島には10基の万葉歌碑があるそうだ。

志賀海神社へ。

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