芭蕉の句碑
『奥の細道』 〜北陸〜
ふるき名の角鹿や恋し秋の月
敦賀ICから北陸自動車道に入り、杉津PAに車を停める。
杉津PAに芭蕉の句碑の句碑があった。
ふるき名の角鹿や恋し秋の月
出典は「芭蕉翁月一夜十五句」(荊口句帖)。
昭和63年(1988年)4月、建立。
芭蕉の句碑めぐり(杉津パーキングエリア下り線)
ふるき名の角鹿(つぬが)や恋し秋の月
往時、敦賀は角鹿(つぬが)と呼ばれ大陸文化伝来の門口であった。ちなみに「角鹿」の名は気比神宮の一祭神都怒我阿羅斯等(つぬがあらしと)に由来する。
元禄2年8月、芭蕉は中秋の湊の月を愛でながら、古代の敦賀を偲び、呼んだといわれている。
北陸自動車道杉津パーキングエリア下り線は福井県敦賀市(旧越前国敦賀郡)に位置する。
敦賀市は『古事記』に「角鹿(つぬが)」と記され、古代より港湾を中心に栄え、畿内と北陸を結ぶ要衝の地でもあったため、しばしば歴史の舞台として登場する地である。
当パーキングエリアは、越前加賀海岸国定公園の一部である敦賀湾を一望できる景勝地にあり、海に沈む夕日は絶景として知られる。また、「恋人の聖地」としても有名である。
杉津PA(上り)には「名月や北国日和定めなき」の句碑がある。
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