2007年神奈川

玉簾の瀧〜箱根湯本温泉「天成園」〜
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旧箱根街道一里塚跡の碑から細い道を下る。


須雲川を渡って、箱根湯本温泉「天成園」へ。


「天成園」に飛烟の瀧がある。

飛烟の瀧


飛烟の瀧の先に玉簾の瀧があった。

玉簾の瀧


 天成園とは天の成したる園(にわ)である。此の庭園にある滝は人の手で出来るものではない。瀧の名は玉簾の瀧という。

 まことに水晶の簾をかけたように、夏は水音そうそうとして涼しく、秋は紅葉に照りはえて美しく、春は鶯の声に和する琴の音となり、冬はまた青天に時雨を聞く趣がある。

玉簾の瀧に荻原井泉水の句碑があった。



瀧は玉だれ天女しらぶる琴を聞く

いつ荻原井泉水が玉簾の瀧を訪れたのか、分からない。

 昭和9年(1934年)6月9日、与謝野晶子夫妻は早雲寺から玉簾の瀧を訪れている。

知る身には地震を経たる今寂し半となれる玉簾の滝


われはまた玉簾ばしを瀧に行く四月に見たる七面鳥よ

瀧の末流れとなりてつたふなり茶亭のうしろ雜林の中

玉簾のたきを友描く床几して長氏と云ふ武将のやうに

「いぬあぢさゐ」

 昭和14年(1939年)2月9日、与謝野晶子は箱根湯本温泉に遊び、玉簾の瀧を訪れている。

髪ならば涙に濡れて筋分れ癖のつきたる瀧のさまかな

きさらぎや掌(たなごころ)もて撫でぬべくらうたき水の玉簾の瀧

『白桜集』(雪と春水)

山荘へ玉簾の瀧流れ入り客房の灯をもてあそぶかな

『白桜集』(須雲川のほとり)

富安風生の句

   湯本玉簾滝

春の滝その美しき名に適ふ

『母子草』

玉簾の瀧天成園」へ。

2007年神奈川