平成2年に「日本の滝百選」に選ばれた龍門滝前方の滝見台に鎮座する石造りの観音像です。加治木島津家6代・久微(ひさなる)が寛政11年(1790年)に建立しました。 背面には次の漢詩が刻んであります。 高い崖から流れ落ちる雪崩のような前に 石の蓮華に座った大士が彫られている。 ここを訪れた人々は、お祈りと感謝を捧げ とりどりの花や賽銭を供えている。 高さ46m、幅43mの龍門滝は、その昔、中国の人が「漢土(中国)の龍門の滝)を見るがごとし」と賞したことが名前の由来とされ、薩摩藩初代藩主・島津家久もその壮観な風景を和歌に詠んでいます。また、諸国を旅した江戸時代後期の医者・橘南谿は、自身の紀行文『西遊記』の中で「予、漫遊の間に見たる瀑(たき)においては是を第一とす」と絶賛するなど、様々な著名人がこの地を訪れ、その雄大さに感銘を受けています。
姶良市教育委員会 |
その昔、中国の人が「漢土(中国)の龍門の滝)を見るがごとし」と賞したことから、この名があると伝えられています。 高さ46メートル、幅43mメートルで、岩肌に沿って滝つぼめがけて水が流れ落ちる姿は豪快で、「日本の滝百選」にも選定されています。 この滝から約800メートル上流にある板井手の滝(金山橋の近く)までの一帯(広さ約22ヘクタール)は、「龍門滝の森」と名づけられ、県の森林浴の森「渓流コース」として指定を受けており、川のせせらぎと自然石の変化が素晴らしく、市民の憩いの場となっています。 滝周辺には遊歩道や、展望所、国の指定文化財「龍門司坂(たつもんじざか)」もあります。 |