|
平成7年(1995年)1月17日、阪神・淡路大震災。 平成12年(2000年)、中村晋也作品集「Misereremei ―命よ―」出版。 |
|
旧約聖書の詩編50に、「神よ、御恵みによって私に情けをかけ……」と、Miserere、神の慈しみによる救いを求めるダビデの詩があります。 キリスト教徒ならぬ身がこの祈りの詩に出会うまでには、問題のルオーの銅版画がありました。しかし1980年代後半に“祈りのシリーズ”を制作した時から、生をいとおしみ、大いなるものへ祈る心は常に私の中にありました。それがいつしか、日々呼吸するような自然さで、私をこのテーマへと導いてくれたように思います。 ミゼレーレの連作によるシリーズによって、彫刻の新しい可能性拓きたいという疼くような思いも、少なからずありました。 物質的には半ば以ミゼレーレ上満ち足りながら、精神的には焙烙で煎られるような現代にどう生きるかを自問自答しつつ、その時々の感情に揺さぶられ、東洋的な私と西洋的な私との間を行きつ戻りつしながらの制作でしたが、等身像では主題を追い、私に好きな頭像ではながれにいささかのアクセントを付け得たかと考えます。 はるかな日まで、Miserere meiは私の内なる命の祈りとして、制作と分かちがたくあるように思われます。
Miserere mei「命よ」より |














![]() | ![]() |




