2015年香 川

琴電長尾線長尾駅〜山頭火の句碑〜
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さぬき市長尾西に旧「森屋酒店」がある。


旧「森屋酒店」


旧「森屋酒店」の手水鉢に山頭火の句が刻まれていた。


酒のうまさとろとろ虫鳴く

昭和15年(1940年)9月20日の句。

後日、再び旧「森屋酒店」を訪れた。


山頭火の句が刻まれていた。


歩く、飲む、作る、

水を飲むやうに酒を飲む

昭和11年(1936年)の「年頭所感」である。

歩く、飲む、作る、――これが山頭火の三つ物である。

山の中を歩く、――そこから私は身心の平静を与へられる。

酒を飲むよりも水を飲む、酒を飲まずにはゐられない私の現在ではあるが、酒を飲むやうに水を飲む、いや、水を飲むやうに酒を飲む、――かういふ境地でありたい。

作るとは無論、俳句を作るのである、そして随筆も書きたいのである。


路地を入ると、「つぼみ荘」の前に山頭火の句碑があった。


歩々到着

『春菜』層雲250号記念集(昭和7年5月刊)による。

 禅門に「歩々到着」という言葉がある。それは一歩一歩がそのまま到着であり、一歩は一歩の脱落であることを意味する。一寸坐れば一寸の仏という語句とも相通ずるものがあるようである。

山頭火の句碑は幾つもあるようだが、琴電の電車の時間があるので、割愛する。

琴電長尾線長尾駅


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