2023年香 川

黒島伝治文学碑〜小豆島町苗羽〜
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小豆島オリーブバス坂手線「丸金前」下車。

小豆島町苗羽(のうま)の高台に黒島伝治文学碑がある。

黒島伝治文学碑の手前に3基の句碑があった。


中央と右側は佐伯正峯の句碑。

右側  果樹手入れする吾に蝶の生まれけり

中央  島山の春をはこんで来し燕

左側は高浜虚子の句碑


天高し雲ゆく方へ吾もゆく

昭和18年(1943年)10月13日、日比谷公園の松本楼で詠まれた句である。

天高し雲行く方かたに我も行く

      十月十三日 日比谷公園、松本楼

『六百句』

黒島伝治文学碑


 一粒の砂の
千分の一の大きさは
世界の
 大きさである

 碑は昭和40年に建立されたもので、碑文は伝治の「軍隊日記」から同郷の詩人壺井繁治が選び染筆した。

 伝治は明治31年12月12日、苗羽村の農家の5人兄弟の長男として生まれた。島の乙種実業補習学校を卒業して、近くの醤油工場で働いたのち、文学を志して上京し、早稲田大学文科予科に入学した。

 作品には、「軍隊日記」「二銭銅貨」「武装せる市街」「渦巻ける烏の群」「雪のシベリア」「豚群」などがあり、発表はいずれも左翼の「戦旗」などであった。

 昭和18年、45歳の若さで亡くなったが、「二銭銅貨」は代表作として貴重な日本の文学遺産でもある。

知らなかった。

壺井栄文学碑へ。

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