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むつごとを語りあはせむ人もがな うき世の夢もなかばさむやと |

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近き几帳の紐に、箏の琴のひき鳴らされたるも、けはひしどけなく、うちとけながら掻きまさぐりけるほど見えてをかしければ、「この聞きならしたる琴をさへや」などよろづにのたまふ。 むつごとを語りあはせむ人もがなうき世の夢もなかばさむやと 明けぬ夜にやがてまどへる心にはいづれを夢とわきて語らむ
『源氏物語』(明石) |


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明けぬ夜に やがてまどへる 心には いづれを夢と わきて語らむ |

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岩綱のまた変若(を)ちかへりあをによし 奈良の都をまたも見むかも |
