俳 書
『更科紀行』



| さらしなに行人々にむかひて |
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| 更級の月は二人に見られけり | 荷兮 |
| 越人旅立けるよし聞て京より申つかはす |
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| 月に行脇差つめよ馬のうへ | 野水 |

| あの中に蒔絵書たし宿の月 |
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| 桟やいのちをからむつたかづら |
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| 桟やまづおもひいづ駒むかへ |
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| 霧晴れて桟はめもふさがれず | 越人 |



| 更科や三よさの月見雲もなし | 越人 |



| 木曾の痩もまだなを(ほ)らぬに後の月 | ばせを(う) |
| 元日は田毎の月こそ恋しけれ | はせを |
