2006年群 馬

仙ヶ滝〜句 碑〜
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蝋梅の里から県道33号渋川松井田線に戻る。

九十九川沿いの道を行くと、仙ヶ滝があった。


仙ヶ滝


ところどころに氷柱(つらら)が見える。

句碑があった。


不動尊垂氷の御簾を垂れ給ふ   向山

垂氷(たるひ)は、つららのこと。冬の季語。

 平成17年(2005年)2月28日、母親の55回忌供養として建てられた句碑だそうだ。

今、お幾つの俳人なのだろう。

その後、上原向山という俳人の句だということが分かった。

上原向山氏は大正8年3月生まれで、87歳になる。

 第72代内閣総理大臣中曽根康弘は旧制高崎中学(現群馬県立高崎高等学校)で一緒だったそうだ。

埋れ火は赫く冴えたるままにして   康弘

平成17年(2005年)9月、上原向山氏は俳句余録集『落葉籠』を発行された。

肥として土に戻さん落葉掻   向山

後日、『宇須比』(第55号)が送られてきた。

 松井田北中学校から、俳句の課外授業の講師に招かれた。

 高原の学校は、展望がよく、環境に恵まれている。玄関を入ると、正面に掲げられているのが、何と、私が寄贈した俳額「細野の四季」であった。

細野の四季   向山

開田碑古りし高原春田打つ
落合ひて豊かに夏の増田川
川なりに立つ川霧や九十九川
大鷹の棲める鷹戸谷山深み

 又、校長室には、「鷹戸谷の四季」が掛けられていた。

 教室に入ると、担任から数枚のカラー写真を頂いた。見れば、仙が滝と、私が建立した句碑であった。奇しくも、その前日、生徒がインターネットを操作していたところ、突然現れたそうである。

不動尊垂氷の御簾を垂れ給ふ   向山

 説明には、「平成17年2月28日、母親の55回忌供養として建てられた句碑だそうだ。今、お幾つの俳人なのだろう。」とある。

上原向山「課外授業」

令和元年(2019年)11月29日、中曽根康弘元首相が101歳で死去。

磯部温泉へ。

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