2013年福 島

「転寝の森」〜阿部正方の歌碑〜

白河市の県道139号母畑白河線を行き、鹿島橋で阿武隈川を渡る。

白河市大鹿島前に「転寝の森」があった。


転寝の森


 江戸時代後期の文化2年(1805年)に完成した白河の地誌『白河風土記』によれば、源義家が陸奥に下った際、林の下でしばらく休み、うたた寝をしたことからこの名がついたと伝える。

 また『八雲集』にある清少納言曽弥の歌の「陸奥のうたたね(の)森のはしたへていなをふせとりもかよはさりけり」がこの場所であるという。

 かつては森であったが、『白河風土記』が編纂される頃には杉が2本と桜の若木2株が残っているのみであったという。

 根元の石碑には阿部正方の「いにしえのもの見の杉も跡たえて名のみぞのこるうたたねの森」の歌が刻まれている。

白河観光物産協会

「清少納言曽弥の歌」は『曽良随行日記』では「かしま成」とある。

○うたゝねの森、白河ノ近所、鹿島の社ノ近所。今ハ木一、二本有。

かしま成うたゝねの森橋たえていなをふせどりも通はざりけり(八雲ニ有由)

阿部正方の歌碑


いにしえのもの見の杉も跡たえて名のみそのこるうたゝねの森

嘉永元年(1848年)8月21日、阿部正方は江戸に生まれる。

文久元年(1861年)、備後福山藩第9代藩主となる。

慶応3年(1867年)11月22日、没。

2013年福 島