2022年愛 媛

松野西小学校〜芝不器男の句碑〜
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永昌寺から坂を上ると、松野西小学校に出る。

 大正14年(1925年)、芝不器男は東京帝国大学から東北帝国大学工学部機械工学科に転じ、瑞雲寺に寄宿する。

 大正15年(1926年)9月24日朝10時頃、芝不器男は仙台に着く。

校門と道路を隔てた所に芝不器男の句碑があった。


 仙台尓つく みちハる可奈る伊豫の
           わ可家をおもへハ
あ奈た奈る

 夜雨の葛のあなた可南

大正15年『ホトトギス』(12月号)に発表された句である。

 高浜虚子は、「この句は作者が仙台にはるばるついて、その道途を顧み、あなたなる、まず白河あたりだろうか、そこで眺めた夜雨の中の葛を心に浮かべ、さらにそのあなたに故国伊予を思ふ、あたかも絵巻物風の表現をとったのである。」と評している。

昭和30年(1955年)2月24日、建設。

最も古い芝不器男の句碑であろう。

松野西小学校には「差替え句」碑があるそうだ。

松野西小学校の南側に松丸スポーツ広場がある。

道路沿いに芝不器男の句碑があった。


 澤の邊に
童と居りて
  蜘蛛合

昭和2年『天の川』(8月号)の句。

昭和63年(1988年)3月、建立。

松野西小学校に隣接して松野町スポーツ交流センターがある。

芝不器男の句碑


 風鈴の
   空ハ
荒星は可り
  か奈

大正15年『天の川』(10月号)の句。

昭和63年(1988年)3月、建立。

蝶が飛んでいた。


旧松野温泉下へ。

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