芭蕉の句碑


身にしみて大根からし秋の風

坂城町中之条の北国街道沿いに西念寺という寺がある。


西念寺の門前に芭蕉の句碑があった。


身にしみて大根からし秋の風

松尾芭蕉翁『更科紀行』より

 翁は貞亨5年(1688年)8月15日、姥捨の名月を鑑賞した後、15・16日と坂木宿(坂城)本陣宮原拾玉邸に招かれました。

 そのとき、当地中之条特産で、つよい辛味とほのかな甘味が特徴の「なかんじょ大根」(中之条大根)を「おしぼりうどん」で食して、この句が詠まれたといわれています。

 その後、翁は善光寺に参詣し、当寺の門前を通って江戸へ帰りました。それから80年後には、西念寺本堂の向拝に、人々の無病息災を願って大根の彫刻が飾られました。

 芭蕉翁の当地来遊から320年、歴史ある「なかんじょ大根」の純系維持と伝統文化の継承を願い、この句碑を建立しました。

 碑の文字は芭蕉翁真蹟を模してあります。

 平成20年11月3日 建立

大根の里 坂城町中之条 西念寺

西念寺本堂


浄土宗の寺である。

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