芭蕉の句碑長 野


時雨をやもとかしかりて松の雪

中野市中野の東山公園に如法寺という寺である。


真言宗智山派の寺である。

如法寺観音堂参道の右手に芭蕉の句碑があった。


時雨をやもとかしかりて松の雪

出典は『続山の井』。

寛文6年(1666年)、芭蕉23歳の作。宗房と号していた。

 「時雨が降ってみたり止んでみたり、いつまでも松の色を染めかねているのをもどかしく思って、雪が降りつもり、松の緑を一気に白に変じたものであろう」の意。

 慈円の「わが恋は松を時雨のそめかねて真葛が原に風騒ぐなり」(新古今集)が心にあって、雪を待つ意を「松」にかくした上でこうよんだものであろう。


天保13年(1842年)、中野の山岸梅塵と白井一之により建立という。

参道を上っていくと左手に一之の句碑があった。


花明りさす山寺の日くれ哉

明治19年(1886年)4月1日、建立。

如法寺観音堂


中野市指定有形文化財である。

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