出典は『笈日記』(支考編)、「岐阜部」に収録されている。 『蕉翁句集』(土芳編)は「元禄二巳のとし」とする。 『芭蕉翁發句集』(蝶夢編・安永3年刊)には「石の上」とある。 |
くいせけ連建之
紺碧の秋空に紅のとんぼうが群れとぶ。舞い降りたのが丈の高い草。取りつこうとすると秋風が葉を揺すって吹きぬけたので、一時羽を輝かせて再び空へと舞い上がった。(『笈日記』所収) 杭瀬下の同学が俳聖の句から郷土の風物にも通じる本句を選び、天保年間小簑庵碓嶺(松井田出身)の揮毫を刻して建立。
平成13年(2001年)4月 橋詰公園新設に伴い移設する 杭瀬下区 |