芭蕉の句碑
夏の夜や谺に明くる下駄の音
草津温泉共同浴場「関の湯」の側に囲山公園があった。
草津町囲山公園の白根神社の脇に芭蕉の句碑がある。
芭蕉の句碑
夏の夜や谺に明くる下駄の音
出典は『俳諧一葉集』。
『嵯峨日記』に「手をうてバ木魂に明る夏の月」がある。
元禄4年(1691年)、芭蕉が京都嵯峨の門人去来の落柿舎で詠まれた句。芭蕉が草津を訪れたというわけではない。
芭蕉は「山中・有馬・草津は扶桑の三名湯」と紹介している。
天保13年(1842年)10月12日、芭蕉の百五十回忌に一夏庵竹烟建立。田川鳳朗筆。
『はせをつか』(楓幻亜編)に収録されている。
竹烟は坂上治右衛門。田川鳳朗門下の俳人。
寛政7年(1796年)、竹烟は草津に生まれ、温泉宿を営む。
天保11年(1840年)、諸国を遊歴した後、草津に帰り一夏庵を開く。
昭和11年(1936)5月22日、種田山頭火は白根神社を参拝したが、芭蕉の句碑には触れていない。
白根神社参拝、古風で派手でないのがうれしい。
山頭火は共同浴場「凪の湯」へ。
草津町には湯畑近くの光泉寺にも芭蕉の句碑がある。
また囲山公園には高村光太郎の詩碑がある。
万座温泉に行く。
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