芭蕉の句碑


薦を着てたれ人ゐます花の春

高山市春日町に大隆寺という寺がある。


承応2年(1652年)、金森四代頼直が菩提寺として創立。

曹洞宗の寺である。

妙見堂


妙見堂の左手に芭蕉の句碑があった。


薦を着てたれ人ゐます花の春

出典は『其袋』

元禄3年(1842年)1月2日、荷兮宛書簡にある。

越人へ冬申達候。相届可申候。年始無恙哉。歳旦三つ物御家例可為と存候。おましの浦に波枕して、めづらしきとしをむかへ候。

      歳暮

   何に此師走の市に行くからす

      都の方をながめて

   菰を着て誰人ゐます花の春

撰集抄の昔をおもひ出候まゝ、如此申候。

元禄3年(1690年)歳旦の句。芭蕉は湖南膳所で越年した。

天保13年(1842年)5月、雲橋社中建立。

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