芭蕉の句


あらたうと青葉若葉の日の光

出典は『奥の細道』。

 元禄2年(1689年)4月1日(新暦5月19日)昼頃、芭蕉は日光へ着き、2時半頃日光東照宮を参拝する。

 卯月朔日、御山に詣拝す。往昔此御山を二荒山と書しを、空海大師開基の時、日光と改給ふ。千歳未来をさとり給ふにや。今此御光一天にかゝやきて、恩沢八荒にあふれ、四民安堵の栖穏なり。猶憚多くて筆をさし置ぬ。あらたうと青葉若葉の日の光

   一 四月朔日

 前夜ヨリ小雨降。辰上尅、宿ヲ出。止テハ折々小雨ス。終日雲、午ノ尅、日光ヘ着。雨止。清水寺の書、養源院ヘ届。大楽院ヘ使僧ヲ被添、折節大楽院客有之。未ノ下尅迄待テ御宮拝見。

『曽良随行日記』

北海道鷹栖町の丸山自然公園

栃木県日光市の東照宮大日堂跡

埼玉県越生町の薬師堂

新潟県小千谷市の二荒神社

岐阜県大垣市の「ミニ奥の細道」

佐賀県唐津市の諏訪神社に句碑がある。

日光東照宮の句碑
   
薬師堂の句碑

   


『初蝉』(風国編)には「たふとさや青葉若葉の日のひかり」とある。

『俳諧書留』には「あなたふと木の下暗も日の光」とある。

日光市の旧家に新旧2基の句碑がある。

山梨県北杜市の金比羅神社に「日のめくみ」とした句碑がある。

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