島崎藤村ゆかりの地
「惜別の歌」の歌碑
しなの鉄道小諸駅の裏手に
小諸市立小諸義塾記念館
がある。
記念館の右手に「惜別の歌」の歌碑があった。
惜別の歌
島崎藤村 作詞
藤江英輔 作曲
遠き別れに耐えかねて
この高殿に登るかな
悲しむなかれ我が友よ
旅の衣をとゝのえよ
別れと言えば昔より
この人の世の常なるを
流るゝ水をながむれば
夢はずかしき涙かな
君がさやけき目の色も
君くれないのくちびるも
君がみどりの黒髪も
またいつか見んこの別れ
君の行くべきやまかわは
落つる涙に見えわかず
袖のしぐれの冬の日に
君に贈らん花もがな
英輔書
原詩は『若菜集』(明治30年刊)所収の「高楼」。
昭和19年(1944年)の暮れ、当時中央大学予科生だった藤江英輔が「わがあねよ」を「わが友よ」と替えて作曲。いつしか出陣学徒を送る歌なった。
平成8年(1996年)5月、建立。
島崎藤村ゆかりの地
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