国指定史跡「萩往還」関連遺跡 |
三田尻は、慶長16年(1611年)毛利水軍の根拠地に定められると、一躍、萩城に往来する表玄関として栄えました。ここは御舟倉へ続く入川(いりかわ)の河口にあたり、正徳5年(1715年)、水軍の船頭らの願い出によって、海上交通の安全を祈願するために住吉神社が創建されました。 この石造燈台は、その境内地に文久3年(1863年)に建立されたもので、基壇389cm×384cm、高さ727cmの宝珠・笠・火袋・中台・石積みの竿(さお)・基壇からなる燈籠型の燈台です。竿の部分にあたる石積みには、建立にたずさわった世話人や石工、拠出者などの銘が刻まれています。 ここは、萩城に往来する表玄関の海上交通の安全に寄与してきた交通遺跡であり、史跡萩往還の関連遺跡として指定され、保存が図られています。
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