獅子庵蓮二法師 |
|||||||||||||||||||
芭蕉翁桃青法師 老與歸童仙 |
|||||||||||||||||||
明譽廬元法師 古萩園社中建 |
萩墳 長門萩城下寄舟山弘法寺ニ在リ |
長藩萩府寄舟山龍華園の境内に、 |
|||||
弐間四面に石をしき、石の韓櫃を埋。 |
|||||
祖翁所持の廃筆一管、露の萩の短冊、 |
|||||
江州粟津本廟の土砂并獅子門 |
|||||
道統代々の萩の句、真蹟色紙短冊、 |
|||||
美濃の宗師墳墓その所々の土砂、是を |
|||||
筥に入れ、紫銅版にその旨趣を精細に |
|||||
彫刻し相添へ、からりとの中に納め石蓋を |
|||||
覆ひ、上に高サ壱丈尺余の石を建て、面に |
|||||
祖翁より美濃代々宗匠の諡名を |
|||||
隷書に鐫し、古萩園里川并社中 |
|||||
ミつから土砂を運ひ造立して、 |
|||||
列祖の萩墳と敬称す。 |
しら露をこぼさぬ萩のうねり哉 |
石棺に芭蕉の廃筆「しら露もこほさぬ萩のうねり哉」の短冊、義仲寺の土、支考の「六月によき隣あり萩の花」、廬元坊の「竿鹿もねに來よ萩の一夜庵」、帰童僊の「よりのかぬ中の見事や萩薄」の真筆短冊等を納めて埋めたようである。 |
「萩墳」の左に横たわっていたのが、各務支考の「六月によき隣あり萩の花」句碑であろう。 |
星の光り尖く |
秋の暮て行 |